コンクリート打ちっぱなしの
メリット・デメリット
コンクリート打ちっぱなしって?
躯体を活かした仕上げ方法です。RCやSRCの建物の仕上げの方法の一種であるコンクリート打ちっぱなしは、構造がRC(鉄筋コンクリート造)やSRC(鉄骨鉄筋コンクリート造)による建物の場合に選択できる仕上げ方法です。このコンクリートの躯体に外壁であれば塗装やタイル、内壁は壁紙や塗装などで仕上げをしますが、こうした仕上げをせずにコンクリートの躯体をそのまま見せる仕上げ方法が、コンクリート打ちっぱなしです。外壁は耐水性を向上させるために、通常、撥水剤の塗布が行われます。
*メリット
・広々とした大空間が作れる
一般的な住宅は建物を支えるために柱が必要です。コンクリート打ちっ放しだと部屋の境となる壁がコンクリートになります。そのため柱が不要になるので広い大空間を作ることが可能です。
住宅だけではなくオフィスにもおすすめできるポイントです。
・耐火性に優れているので火災保険が安くなる
コンクリートは火に対してとても強い素材です。1000度の炎に対して2時間は耐えられると言われています。火災の炎は1000度まで上がるため、コンクリートの耐火性は理にかなっています。
その耐火性から火災保険料も比較的安いです。耐火性の低い木造住宅に比べて約3分の1の費用に抑えることができます。
・ホームシアターや音楽ルームなどに最適
住宅で使われる他の素材(木材・鉄筋コンクリート)に比べて物質そのものの比重が高いため、防音効果に優れています。ホームシアタールームや音楽ルームを作りたい方におすすめです。
隣人の生活音が気になる方の賃貸にもおすすめできます。ただし、コンクリート打ちっ放しの部屋でもコンクリートの重度や密度によって遮音性は変化するので壁と床の遮音性は一度物件を訪れて確認が必要です。
*デメリット
・熱伝導率の高さ
コンクリート打ちっぱなしの部屋のデメリットで一番に思い浮かぶのが熱伝導率の高さではないでしょうか。事実熱伝導率が高いので、夏の暑さと冬の寒さを溜め込んでしまいます。そのため、夏は冷房が効きづらく、冬は暖房してもなかなか温まらず底冷えしてしまうので、光熱費も高くなってしまいます。
・カビが発生しやすい
コンクリートは吸水性が高いので、打ちっぱなしで防水処理がなされていないと表面から水分を吸い込み、吸収した水分を表面に貯めやすくなっています。
それが白いシミが出てくる白華(はっか)やカビの原因になります。外壁の場合は汚れた水も吸収してしまうので、水アカによる汚れが目立ってきます。コンクリートの酸化などにより中の鉄骨にもダメージが出てしまうので適切な処理やメンテナンスが必要です。
・汚れが目立つ
コンクリートの壁は汚れが目立ちやすいです。このような部屋の場合、そのデザインを生かすため、壁紙を貼ることはほとんどないと思います。そのため、汚れてしまったからと壁紙を取り替えるということはできません。光触媒フッ素コーティングと呼べれる特殊な塗料材による定期的なメンテナンスが必要になるので注意が必要です。
コンクリート打ちっぱなしの雰囲気だけが欲しい方には
コンクリート風の壁紙もおすすめです!
物件購入や注文住宅でコンクリート打ちっぱなしのお部屋を
ご検討されている方はご参考までに☆