快眠に繋がる寝室の作り方
熟睡できる寝室の条件は?
睡眠は一日の疲れを癒やし、健康を保つために大切な時間。そのためには、寝室環境も大切。では、理想的な寝室とはどのような空間なのでしょうか。
熟睡できる寝室の主な条件は
「光」「室温」「音」の3つ。
光
寝室は入眠する夜と、目覚める朝の二つの時間帯の部屋の明るさが大切です。夜は暗さが確保でき、朝は光を浴びて体内時計をリセットできることが理想。朝日が差し込まない寝室でも、目覚めてすぐに日当たりのよいリビングで光を浴びることができれば○
寝室でより大切なのは夜間に外からの光を遮断できる環境です
室温
室内の温度変化があまりないほうが安眠できます。大きな窓がある部屋は、対策をとらなければ室内温度の変化が大きくなりがちですから、寝室にする部屋の窓は小さくても○
音
共用廊下(外廊下)に面している部屋、外に面している部屋、どちらも窓などから音は入ってきます。
自分にとって音が気にならない環境を選ぶことが必要です
そのほか、眠りに入る前にごちゃごちゃとした部屋の風景が視覚情報として脳を刺激しすぎないよう、広くてすっきりと片付いた寝室が理想的。
広さは余裕をもってベッドが置け、ドアの開閉や人の移動がスムーズで、好みの収納家具や椅子などが置けるといいです。
マンションではどの部屋を寝室にすれば快眠につながる?
マンションではリビング隣接、または独立した部屋のどちらかが寝室に
新築マンションの場合、LDK(リビング、ダイニング、キッチン)以外の個室は、大きく分けると「リビングに隣接している部屋」と「LDKからは独立している部屋」の2タイプ。
このどちらかを寝室に使用することになります。
リビングに隣接している部屋は、ベランダ(バルコニー)に面していて大きな掃き出し窓があることも多く、明るいけれど、リビングの音がダイレクトに影響することが寝室としてはデメリットになります。
独立している部屋はリビングに比べて、日当たりで劣るケースがありますが、静かな環境を確保しやすいメリットがあります。ただし、間取りプランによっては、共用廊下に面しているため、窓の外を歩く人が気になる、という人もいるでしょう。
新築マンションでは、理想的な寝室のすべての条件を満たす「光と室温、音に配慮できる、広い部屋」は確保できない可能性もあります。
そこで、制約のあるマンションでも快眠できる部屋の選び方のポイントを探っていきましょう。
寝室に向くのは廊下側?ベランダ側?ライフスタイルによって快眠スペースを選ぶ・つくる
マンションでは、静けさや暗さを確保できるという点で、寝室にはリビングから離れた部屋や北側の部屋が向いているといえます。ただし、家族構成や家族の生活リズムによっても寝室選びのポイントは違ってきます。
一人暮らし
一人暮らしで1LDKの場合は寝室にする部屋は決まってしまいますが、2LDKで個室がベランダ側と共用廊下側に配置されている場合、どちらを寝室にするといいのでしょう。この場合、ポイントになるのは日当たり。
日当たりの良いベランダ側を書斎にして、寝室は共用廊下側をオススメすると思います
日中は仕事に出ている人でも、朝や休日は明るい書斎で過ごすこともあるでしょう。また、寝室は大きな窓がないほうが音や外気温が影響しにくく快適です。
小さな子どもがいる、これから生まれるファミリー
小さな子どもがいるファミリーや、これから家族が増えそうなカップルの場合、3LDK~4LDKの間取りを選ぶケースが多いはず。
「お子さんが小さいうちは、『妻と子どもの寝室』+『夫の寝室』という割り振りになるご家庭が多いようです。仕事で帰りが遅い家族がいる場合は、リビングに接していない部屋にお子さんを寝かせるほうがお互いにストレスなく過ごせます」
夜勤がある家族がいるファミリー
「シフト制で働いていたり、夜勤があったりで、昼間に睡眠をとる家族がいる場合は、暗さを確保できる部屋が適しています」
窓の大きなベランダ側の部屋よりも、明るくなりすぎない共用廊下側や北側の部屋がオススメ。また、リビングや人の出入りが多いトイレ、浴室などの水まわりから、できるだけ離れた部屋を寝室にするのがいいでしょう。
共用廊下からの音や人の気配に敏感な人
共用廊下を歩く人の気配や足音が気になる、また、最近の新築マンションはエレベーターのモーター音や扉の開閉音は静かになっていますが、それでも気になる、という人は、あえてベランダ側の部屋を寝室にするのもいいでしょう。
「窓が大きくても、入ってくる光をカーテンの工夫である程度快適な状態にできる場合もあります」
このように、ライフスタイルによって快適に過ごせる寝室の場所は異なってきます。
是非参考にしてみてください⭐︎