巾木とは?種類や選び方

廻り縁・巾木・幅木の素材
廻り縁や巾木・幅木の素材は天然木や、化粧シートを張ったMDF(中密度繊維板)といった木材系が主流です。「巾木・幅木にはより安価で水に強いビニール製のタイプもありますが、住宅メーカーの住宅や注文住宅で使用することはあまりありません。主にクッションフロアなど同じビニール系の床材と合わせて一部のマンションや賃貸住宅等に使われています」
また化粧シートタイプはある程度水や油汚れに強いため、わざわざキッチンなど水まわりにビニール製を使う必要はないそうです。その他、輸入材にもむく材や、ポリスチレン製などの樹脂系もあります。そのほか巾木・幅木では、床の仕上げがタイルの場合にそのまま立ち上げて、タイルを巾木・幅木として使うこともあります。

巾木の選び方
「廻り縁や巾木・幅木の選び方は、ドア・ケーシング(ドアの枠)・壁・床・天井の色や素材、またインテリアのテイストによって変わります。例えば巾木・幅木とケーシングのみそろえたり、ドアとケーシングのみそろえたりなどさまざまな手法があります」
廻り縁や巾木・幅木をつくる建材メーカーも、自社のドア等にコーディネートしやすいよう、同じ質感で同じ色柄などを用意しています。
むしろ選ぶバリエーションが多いと「自ら選ぶのが大変」と思う方も多いのではないでしょうか。「そういうときは施主にまず好みや予算、希望のテイストを伺い、それを踏まえて何パターンか提案して選んでもらっています」
ご自身で選んでみたい、あるいは提案されてもどれがいいか迷いそうと思ったら、インテリア雑誌などで廻り縁や巾木・幅木と他の部分とのバランスなどに注意しながら見ておくのがオススメです。