ロフトのメリット・デメリット
ロフトとは部屋の一部を2層式にした上部空間のことを言い、「屋根裏部屋」とも呼ばれています。
ロフトと呼ぶには建築基準法に則った規定があり、天井高を1.4メートル以下、床面積を直下の階の2分の1以下に収めるなどの必要があります。
2階建ての住宅にロフトを作りたいと思っても、その規定を満たさない場合は、ロフトではなく「3階」とみなされてしまいます。
ロフトのメリット
デッドスペースを有効活用できる
ロフトを作る際にはさまざまな制約がありますが、それをクリアすることで屋根裏などのデッドスペースを有効活用できます。コンパクトな敷地で一戸建てを検討している人にとっては、収納スペースが増やせるなど、ロフトが重宝されるでしょう。
多様な使い方ができる
ロフトの基本的な使い方は収納です。季節外の家電製品や衣類、子供のおもちゃなどを収納するのにぴったりです。これ以外にも、子供が遊ぶスペース、趣味の部屋、書斎といった使い方がハウスメーカーから提案されています。ロフトを活用して、秘密基地のようなプライベートな空間を作ってみてもよいかもしれません。
空間に奥行きができ部屋が広く見える
部屋にロフトを設ける場合、必然的に天井を高くする必要があります。そのため空間に奥行きができ、部屋全体が広く感じられるようになります。部屋を広く見せたい人にとっては、リビングにロフトを作ると効果的です。特に平屋のリビングにロフトを作ると、その効果をを感じやすいでしょう。
ロフトのデメリット
費用がかかる
ロフトを作るには、1部屋作るのと同じくらいの費用がかかると言われています。はしごや階段の設置、断熱や換気の工事などが必要なので、それなりの費用がかかることは事前に理解しておきましょう。
熱がこもりやすい
ロフトは屋根に近い場所にあるため、家中の熱が集まってきます。外気温の影響を受けやすいので、夏はとても暑く、冬は階下の暖房がききづらいため寒いでしょう。そのため、ロフトで遊んだり作業したりするには不向きな時期があるかもしれません。夏場でも快適に過ごせるよう、暑さ対策としてエアコンや扇風機、天窓の設置をするとよいでしょう。
使わなくなる可能性もある
ロフトを収納として使っている場合に、「足場が不安定で大変」というケースに遭遇することもあるかもしれません。他のデメリットに加え、収納部屋としても使いにくいとなると、次第にロフトを使わなくなることも考えられます。収納スペースとして使う場合は、あらかじめ何を収納するのか考えて、取り外し可能なはしごまたは収納階段にするなど登り口や、ロフトを作る位置に工夫をしてみてはいかがでしょうか。